目的って大事だけど・・・
「目的を常に意識する」
これってビジネスで常に必要とされることですよね。
日々の会議でも最初に目的(≒ゴール)を設定して運営すべし。
と言われます!
(私自身、日々意識しています)
本日、(一社)ワークショップデザイナー開発機構等が主催する、
オンラインセミナーに参加しました。
講師は東京大学名誉教授の佐伯胖先生。
テーマは「それってなんのため?ってなんのため?」。
目的に向かって行動することについて、考えるきっかけになりました。
目的からいかに外れるか
佐伯先生のお話で印象に残ったのは、以下の言葉。
- 目的があるから人は行動できる。目的意識の原点はよく生きようとしていること。
- 目的に囚われるのでなく、「いかに目的から外れるか」という視点もあると良い。
- 想定外から、新しいこと・いいことが生まれる。目的から外れる≒自由になるということ。
日々の仕事で「目的に向かっていく」ことは、もちろん大切。
しかし、目的から外れても「想定外にこんな収穫があった!」ということって、ありますよね。
大したアイデアが出てくるわけないと思い、ある程度答えを用意していた会議で、
思った以上にメンバーから色んな発言が出て、面白い企画がどんどん生まれてきた。
そんな経験をされたこと、ありませんか?
最初は「企画を固める」ことゴールだったが、あまりにも色んなアイデアが出てきて、
「もっと時間をかけて企画を練ってみよう!」ということに。
そんなケースは、「目的を達成していないからよくないことだ!」と一概には言えないと思います。
もちろん毎回そうなってしまって、話が進まない・・・なんて事態はよくないので、
ケースバイケースですが・・・
新たな気づきや学びにつながる
当初の目的から外れることで、
新たな学びや気づきにつながることもあると思います。
例えばワークショップを運営する際、私は
「こんな言葉が参加者から出てきたらOK!」というゴールを設定するようにしています。
しかし、参加者同士で対話をする中で、思いもよらぬ発言や気づきが生まれる場合があります。
元々設定していたゴールを大きく超えて、お互いの対話から、より深い洞察を得たり、
雷が落ちたような気づきを得たり。
そんな場作りができたら、ワークショップとしてはとてもGood!です。
ただ、目的に沿わせるようなファシリテーションや、融通が効かないプログラムでは、
そのような偶発的な営みは生まれません。
目的は生成的に変えていく、その場のライブ感・みんなで場を作っていく感じ、
が求められるなと思います。
日々の仕事で目的から外れてばかりいてはダメだと思いますが、
今はなかなか決まった答えがない時代。
新たな学びを得たり、価値を作っていくためにも
「目的に拘らない」姿勢や場づくりをしていけるといいなと思いました。
まとめ
今日のポイントは以下の通り
- 目的から外れることにも価値がある
- 目的に拘らないことで、新たな考えや気づき・学びが生まれる
目的から解放される時間・場を作ることが、「いきいき働く」上でも重要なのでは、
と思いました。
今日もありがとうございました。
コメント